SVGMapについて
SVGにおける地図の表現及びサービスに関する拡張仕様がJIS化されています。
・JIS X 7197:2012「地理情報―SVGに基づく地図の表現及びサービス」

SVGの詳細
SVGとは
  SVG(Scalable Vector Graphics)はW3C(World Wide Web Consortium)によって勧告された、XML を用いて2 次元ベクトルグラフィックスを記述するための言語です。

■ SVG 1.1 Tiny Profile
  SVG 1.1 は、SVG 1.0 をモジュール化し、誤りを修正した仕様です。SVG 1.1 の勧告は2003 年1 月14 日に公開されました。 SVG 1.1 の勧告と同時に、リソースの限られたモバイル端末上でSVG を快適に利用するための仕様として勧告されたのが SVG Mobile Profiles であり、特にリソースの制約の厳しい端末での利用を想定したものが SVG Tiny Profile です。
  詳細は、「Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 Specification」および「Mobile SVGProfiles: SVG Tiny and SVG Basic」を確認ください。
      Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 Specification
             http://www.w3.org/TR/SVG11/
      Mobile SVG Profiles: SVG Tiny and SVG Basic
             
http://www.w3.org/TR/2003/REC-SVGMobile-20030114/

■ SVG Tiny 1.2
  SVG Tiny 1.2 は、SVG 1.1 Tiny Profile の機能を拡張した、携帯電話からラップトップPCまでを対象とした仕様です。 本仕様は現在策定中であり、2008 年12 月22 日にW3Cより勧告候補が公開されています。
  詳細は、「Scalable Vector Graphics (SVG) Tiny 1.2 Specification」を確認ください。
      勧告候補
             
http://www.w3.org/TR/2008/REC-SVGTiny12-20081222/
      最新
             
http://www.w3.org/TR/SVGMobile12/

SVGの特徴
・ベクトルデータのため、解像度に依存することなく拡大してもきれいに表示されます。
ラスターデータの特徴 ベクトルデータの特徴
 

・ハイパーリンクによりラスターデータを扱え、地図の重ね合わせも可能です。    


・XML準拠のため、高い拡張性を持ち、またDOMインターフェース等の充実したXMLツール群を使用することが可能です。
・テキストファイルであるため加工が容易です。
・SVGは、描画法としてJIS化されているため、標準化されたデータとして利用できる。
  
SVGの例
  SVGで記述する主な図形の要素を紹介します。
rect 指定された始点・縦・横の大きさに矩形を描画
circle 指定された中心点を半径の大きさに円を描画
ellipse 指定された中心点と縦横の半径の大きさに楕円を描画
polyline 点を複数指定して折れ線を描画
polygon 点を複数指定して多角形を描画
line 2点間に直線を描画
text 指定位置にテキストを描画

  それぞれの要素の属性は以下の通り
rect width="幅"/height="高さ"/x="x座標"/y="y座標"
circle cx="中心のx座標"/cy="中心のy座標"/r="半径"
ellipse cx="中心のx座標"/cy="中心のy座標"/rx="x軸の長さ"/ry="y軸の長さ"
polyline points="x・y座標,x・y座標,・・・
polygon points="x・y座標,x・y座標,・・・
line x1="開始点のx座標"/x2="終了点のx座標"/y1="開始点のy座標"/y2="終了点のy座標"
text x="x座標"/y="y座標"/font-size="フォントサイズ"/font-family="フォント名"

  では、SVGで地図を表現します。

  ■ sample.svg

SVG画像表示例
Copyright © 2016 NIED